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日記2024Q1

去年、あまりにここに何も書かなかったので、 今年は最低でも四半期に1回は何かを書こうと思った。 そう思ったのに気がついたら3月末だ。 特に書くこともないが無理やり何かを書くことにする。

去年は会社にリストラの嵐が吹き荒れた。私のチームは約40%の人がいなくなった。 今年も会社にリストラの嵐が吹き荒れているが、今のところ私の周りは比較的平和だ。 とは言ったものの、2回も上司が変わったし、 チームの主目標が機械学習、特にLLMを使って何かを作ることになった。 これまで構造化されたデータを使っていたのに、 それをわざわざ1次元の文字列に変換して使うというのは、 文字通り次元が変わるような変化と言えるのかもしれない。

機械学習を使って何かを作るといっても、 機械学習だけやれば製品が生えてくるかといえばそんなことはなく、 製品として完成させるためには従来通り大量の泥臭いコードを書く必要がある。 機械学習に近い部分でも、長期的・安定的にものごとを動かし続けるためには、 機械学習のキラキラした分野と直接関係ない泥臭い知識と工夫が求められる。

そんなわけで機械学習の知識が皆無の私でもできる仕事はまだ無数にあるのだが、 なんとも先行き不透明な感じだ。

そういえば、1年半ほど前に 「人間とプログラミング言語の間にあったギャップは、 人間がコンピュータに歩み寄ることで解消した」 のではないかという妄想を書いたのだが、 LLMを使って自然言語でコンピュータと対話するというのは コンピュータが人間に歩み寄るようなアプローチだ。 その一方でプロンプトエンジニアリングというものは人間が ある意味で「不自然言語」を書くわけで これは人間がコンピュータに歩み寄るような話だ。 コンピュータと人間の間の溝は深く、なかなか埋まらないのだろう。 その溝が完全に埋まるまでは泥臭いプログラムが必要とされるのではないか。 知らんけど。

2024-03-31